【人生を豊かに!】終活のヒントを得られるオススメの映画7選
いま世間では「終活」という言葉が注目されていますが、皆さんは自分の人生と向き合ったとき「悔いのない人生」と言えますか?
正直、私自身は目先に流されてしまう日々の繰り返しで、控えめでも「悔いがない」と言えるような生活をしていませんでした。
「『今を生きろ』と言われても、なんだかピンとこない」
「このまま何も考えずに生きて、充実した人生だったって思えるのかな…」
「そもそも自分は何がしたかったんだろう…」
同じような日々の生活に何かしらの不満や不安があったわけではありません。
しかし、一日一日をイキイキと大切に過ごしている友人に会ったときに、ふと本来の自分を抑えることに慣れてしまっていることに気付いたのです。
そんな私が人生についてより深く考えるヒントを得たのは、昔からの趣味として月30本以上は観ていた映画でした。そんなあなたに、肩の力を抜きながら観られる「自分の人生を考えさせられる」7本の映画をご紹介します!
自分の人生について考えることのできる7本の映画
- エンディングノート(2011年)
- 最強のふたり(2011年)
- 死ぬまでにしたい10のこと(2003年)
- 私のなかのあなた(2009年)
- 最高の人生の見つけ方(2007年)
- 君がくれたグッドライフ(2016年)
- 愛を積むひと(2015年)
気軽に1本でも手に取って観ていただければ、心が温められる映画ばかりです。きっと、人生を前向きに生きていこうとする気持ちが沸いてくるでしょう!
そこで感じ取ったことを、あなたのこれからの未来に取り入れてみてください。
終活とは、「死」について準備をするだけではありません。「自分の人生を豊かに生きていく」ために人生設計することです。
最期の瞬間に「いい人生だったなー。」と思えるように、これからの人生について考えてみませんか?まずはお手軽な映画から考えるヒントを得てください。
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この記事の目次
おすすめ映画1. エンディングノート(2011年)
見どころのポイント
残された時間を充実させることの大切さ。
エンディングノートをすでに書いたという人も、まだの人も必見のドキュメンタリー映画「エンディングノート」。
この『エンディングノート』は、砂田麻美監督が学生時代から撮ってきた膨大な家族のフィルムを用い、その延長線上に訪れる父親の最期を記録しています。
編集のうまさもありますが、砂田知昭氏(以降、砂田父)の行動から死は怖いことだというイメージは感じられません。砂田父と家族のありのままの姿は、幸福感に満ち溢れているようにも見えます。
誰にでも訪れる死は、しっかりとした手順を踏むことによって、恐く悲しいだけのモノではないことを見せてくれます。砂田父は末期癌だと宣告されても最後の最後まで生きる希望を失くさず、自分の最期へ歩みを進めていきます。
人は一人では弱いものですが、愛する人たちがいることは生きる希望なのだ、という家族への愛が見えてきます。
砂田父の死に至るまでの段取りは、家族に彼の死を納得してもらうためでもありました。
「どう死ぬか」ということは、どう生きたかの結果であり、砂田父の死に向き合う姿は彼の人生の総決算に他なりません。そして、自らが死を受け入れるための儀式でもあったのでしょう。
正面から死と向き合うのは正直しんどい…。しかし、それは向き合い方の問題であることをこの映画「エンディングノート」は教えてくれます。砂田父とその家族の姿を、あなたのこれから生きていく時間に活かしてみませんか?
あらすじ
高度経済成長期を寝ずに働いたサラリーマンの砂田知昭が、40年以上勤めた会社を67歳でついに退職。
第二の人生を歩み始めた矢先、毎年欠かさず受けていた健康診断で胃ガンが見つかる。
それも、すでにステージ4まで進行していた。
そこで砂田知昭は人生最期のプロジェクトとして、「エンディングノート」の作成に取り掛かる。
娘である砂田麻美監督が、最期の日まで前向きに生きようとする父と家族の姿を映像に記録したドキュメンタリー映画。
おすすめ映画2. 最強のふたり(2011年・原題 Intouchables)
youtube:『最強のふたり』予告編
見どころポイント
境遇の異なる二人が、対等の人間として互いを認め合い、笑いあっていく姿
日本アカデミー賞において最優秀外国作品賞を獲得、フランスのセザール賞では8部門でノミネートされた名作をご紹介します!(参考元:日本アカデミー賞公式サイト、最強のふたり wikipedia)
首から下が麻痺した大富豪と、介護者として雇われた黒人青年が友情を結んでいく姿を描いたヒューマン・コメディー「最強のふたり」。
この映画は、人種も階級も越え、傍に寄り添って生きていくことの素晴らしさを教えてくれます。
生きていくなかで、悲しい顔をするより笑顔でいるほうがよいですよね。そして、互いに心から笑いあえる人が傍にいてくれるならどんなに素敵なことでしょう!
この作品は全編笑いに溢れていて、ただ楽しんで見ることもできる、とても愉快なコメディ映画です。
それだけではなく、別にお涙頂戴のシーンがあるわけでもないのに、日常の笑いのなかでじんわりと感動が広がっていきます。
黒人青年のドリスは、大富豪フィリップの介護のされ方がまるで家畜のようで驚いてしまいます。
介護をされる人は、健康なときと同じような行動はできません。
それによって辛い思いをすることも出てきます。しかし、それにドリスは怒るのです!
介護される人と介護する人の関係が出来上がるのは、不慮の事故により障害を負ったときだけではありません。
年を取ったり病気にかかったり、身体が上手く動かなくなることは、生きている間にいつでも起きることです。
自分の身体が上手く動かなくなったとき、それを支えてくれる人とどう接するのか。
そして、その関係のなかでどうすればお互いに笑いあって、楽しく過ごすことができるのか。
これは何も、この映画で描かれている「介護」という問題に限定する必要はありません。
自分が他の人とどう接すれば、楽しい時間を、人生を過ごせるのか?と考えても良いでしょう。
そんなことを笑いとともに考えさせてくれるのが、この「最強のふたり」なのです!
あらすじ
不慮の事故で首から下が麻痺してしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探す。
そのなかでスラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)を、フィリップは採用することにした。
すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいく。
主な出演者
フランソワ・クリュゼ / オマール・シー / オドレイ・フルーロ / アンヌ・ル・ニ
おすすめ映画3. 死ぬまでにしたい10のこと(2003年・原題 MY LIFE WITHOUT ME)
youtube:『死ぬまでにしたい10のこと』予告編
見どころポイント
自分の余命を知り、本当にやりたいことは何なのかを真摯に考え行動する主人公の姿。
あなたが余命2カ月と宣告されたらどうしますか?
食い意地の張った私は「何を食べようか」なんて考えてしまいますが、この映画の主人公のように真剣に考えたほうが賢明でしょう…。
主人公アンは23歳にもかかわらず、余命2カ月を宣告されてしまいます。いまこの記事を読んでいるあなたが急に「余命2カ月」と言われたら驚くのではないでしょうか。
主人公アンも驚き、そしてこれからどうしようと考え抜き、「死」を現実として受け取ります。
そんな自分が死ぬまでにしたい事(しておくべき事)を10のことをリストにしてアンは書き出しました。
- 娘たちに毎日愛していると言う
- 娘たちの気に入る新しいママを見つける
- 娘たちが18歳になるまで毎年贈る誕生日のメッセージを録音する
- 家族とビーチに行く
- 好きなだけお酒と煙草を楽しむ
- 思っていることを話す
- 夫以外の男の人と付き合ってみる
- 誰かが私と恋に落ちるよう誘惑する
- 頬の感触と好きな曲だけしか覚えていない刑務所のパパに会いに行く
- 爪とヘアスタイルを変える
7番の「夫以外の男の人と付き合ってみる」について、けしからん!と思う人もいるでしょう。
しかし、アンは残り少ない生きられる時間、死ぬ前までにやってみたいことに正直になったのです。
私たちも死に真っ向から対峙した時に、アンぐらい自分に正直になってみても良いのではないでしょうか?
もちろんアンは、残される者へ自分のできる限りのことをしてあげようとします。
そのなかで交わされる「ありがとう」「ごめんなさい」、そして「好き」という言葉はとても心に響きます…!
何気ない日常のなかでも自分に対して正直になることは重要であり、この映画はその重要性を思い出させてくれます。
あなたの本当にしたいことは、何ですか?
あらすじ
主人公アン(23歳)は、母親の家の裏庭にあるトレーラーハウスで失業中の夫と幼い2人の娘と暮らしていた。
ある日、彼女は突然腹痛により病院へ緊急搬送され、余命2ヵ月の宣告を受ける。
年齢のせいでガンの進行は早く、すでに全身に転移してしまっていたのである。
アンは家族を含めて誰にも打ち明けないと決意し、ノートに死ぬまでにしたいことを書き出していった。
それがちょうど10項目。彼女はその秘密のリストを一つずつ実行していく。
主な出演者
サラ・ポーリー / スコット・スピードマン / デボラ・ハリー / マーク・ラファロ / レオノール・ワトリング / ジュリアン・リッチングス / アルフレッド・モリナ
おすすめ映画4. 私の中のあなた(2009年・原題 MY SISTER'S KEEPER)
youtube:「私の中のあなた」予告編
見どころポイント
白血病の少女の生死をめぐって繰り広げられる家族愛
自分の生死というのは、単に自分だけのものではありません。
周りにいる家族や友人にまで影響を及ぼし、その人たちとのかかわりに目を向ける機会でもあります。多くの人たちとの助け合いのなかで、私たちは笑い、泣き、そして愛し合っています。
この映画では死を自己決定すること、そして家族愛について深く考えさせられます。死に向かっていく人、そしてそれを周りで見守る人…。
そこにあるのは決して単なる「愛」だけで語れるきれいごとではありません。
死は個人の問題だけのではなく、身近な人たちとの絆の問題、そして家族愛に深くかかわっているのです。
キャメロン・ディアス演じる母親は白血病のソフィアを生かすために、非情とも思える方法を取ります。
しかし、その非情で冷徹な判断の裏には、鬼に徹しなければやっていけないという辛さがあるのです…。
「理屈」では割り切れない、母の想い。
そしてその想いは、理屈で割り切るには大きすぎ、ときとして愛する子どもさえ押しつぶしてしまう。
そんな母親の姿を、子どもたちは見捨てることなく、深い愛情と強さで支えていきます。
この作品では家族5人が交互にナレーションを担当し、互いの目線で、時間軸を行ったり来たりします。
そのなかで語られる言葉から、生きるとは何か、死とは何か、そして家族とは何かを考えさせてくれる、そんな作品です。
この映画を見たあと、感動の涙を流すとともに、あなたが生きる理由が見えてくるかもしれません…。
あらすじ
白血病の姉(ソフィア・ヴァジリーヴァ)に臓器を提供するドナーとして、遺伝子操作によって生まれた11歳のアナ(アビゲイル・ブレスリン)。
彼女はこれまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきたが、母サラ(キャメロン・ディアス)は愛する家族のためなら当然と信じてきた。そんなある日、アナは姉への腎臓提供を拒否し、両親を相手に訴訟を起こす。
主な出演者
キャメロン・ディアス / アビゲイル・ブレスリン / アレック・ボールドウィン / ジェイソン・パトリック / ソフィア・ヴァジリーヴァ / ジョーン・キューザック / エヴァン・エリンソン
おすすめ映画5. 最高の人生の見つけ方(2007年・原題 The Bucket List)
youtube:『最高の人生の見つけ方』予告編
見どころポイント
人生という旅を経て気づく、本当に大切な人への感謝の気持ち
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの主演で描く、最期の時間を謳歌する老人たちのストーリー。
残りの人生をエネルギッシュに駆け抜ける2人の姿が生き生きと描かれ、そして清々しい笑顔が印象的な映画です!
他で紹介した「死ぬまでにしたい10のこと」の主人公のように、2人も死ぬ前にやりたいリストを作ります。
2人の生きてきた環境は全く異なっており、リストの内容もバラバラ。
しかし、2人はこのリストを「2人一緒に」楽しんで実行していきます。
「死ぬまでにしたい10のこと」の主人公とは対照的に、互いの存在で人生における空白を埋めていくのです。
ちなみに原題のThe Bucket Listとは、日本語に訳せば「棺おけリスト」!
棺おけに入る前に、やりたいこと、見たいもの、体験したいことを書き出したリストのことを意味します。
それを1人で行うのではなく、心と心でつながった人と行っていく…。
日常のなかでも、やりたいことがあったら1人着々と準備を進め、1人でそれを実行して終わりだと思っていませんか?
そうではなく、普段の生活のなかでも「心を通わすことの出来る関係」の大切さをこの映画は教えてくれているのです。
そして、その大切な関係を家族の外に求めても良いのではないでしょうか。
家族には見せられなくとも、友人や知人の前では正直になれた経験があなたにもあると思います。
その大切な関係をあなたはすでに手にしている、そのことを見失ってはいけないのです。
もちろん家族をないがしろにして良いと言っているわけではありません
家族はもちろん大切です。
モーガン・フリーマン演じるカーターと、妻バージニアの会話の1シーンに次のようなセリフがあります。
バージニア「あなたは逃げている、なぜ病に立ち向かわないの」
この言葉をきっかけに2人は言い争うことになりますが、家族の言葉はとても重いことが分かります…。
どうしても主人公たちに目が行きがちですが、近い将来とり残されてしまうであろう家族の気持ちも考えさせられます。
しんみりとはせずに、明るい雰囲気で楽しくハッピーエンドを迎える映画「最高の人生の見つけ方」。
この映画を見て、自分の大切な人と、一緒に何がしたいのかを語りあう機会にしてはいかがでしょうか?
あらすじ
仕事に人生をささげたエドワード(ジャック・ニコルソン)と、家族のために地道に働いてきたカーター(モーガン・フリーマン)。2人は入院先の病室で知りあった。癌のために、余命はともに6か月。やりたいことをすべてやり尽くそうと決意し、無謀にも病院を脱出する。やりたいことリストをやりつくすために、さまざまなことに挑戦する。
主な出演者
ジャック・ニコルソン / モーガン・フリーマン / ショーン・ヘイズ / ロブ・モロー / ビバリー・トッド
おすすめ映画6. 君がくれたグッドライフ(2016年・原題 Hin und weg)
youtube:『君がくれたグッドライフ』予告編
見どころポイント
尊厳死を選択した主人公の決意と、それを見守る人々
この映画「君がくれたグッドライフ」のテーマは尊厳死です。
自身の死期を悟り、仲間たちを忘れまいと、最期の旅路を仲間たちと過ごそうとする主人公ハンネス。
そんなハンネスがかかった病気の名前は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)。
体の筋力が低下し、最終的に指一本動かせず、目を閉じることもできず、心臓の動きも止まる病気です。
尊厳死は「自分の人生は自分でコントロールする。人生の終わらせ方を自分で決める」というものです。
長寿国となった日本においても、議論がなされるようになった尊厳死。
最期の瞬間まで、苦楽を共にしてきた仲間達と過ごそうとする主人公。そして、葛藤しながらも彼を心から支えて送り出そうとする仲間達との絆。
ヨーロッパでは尊厳死を選択した個人に対して、基本的には周囲がそれを尊重しようとする考え方が定着しています。
この映画を見ることによって、日本とは違った死生観を知ることができます。
その死生観の違いから、この映画に出てくる人々の気持ちをすべて理解していくことは難しいでしょう。しかし、理解できないからと言ってこの映画を見ることは無駄ではありません。
むしろ、最後まで足掻いて生きるのも良し、この映画のように周りの大切な人を納得させて、自らの意識がしっかりしているうちに死ぬのも良し、ということを考えさせてくれる映画なのです。
生きていれば、選択したことに対して確信を見出せないことも出てきます。先のことを考えたとき、自身の死に場所をどこにするか、
最後の瞬間に何をして過ごすかなど、考えるべきことはたくさんあります…。
そして、その決断には時間がかかることもあるでしょう。そういう時が来るかもしれない、その時どうする?
と、いう問いかけを自分の心に残しておくべきだ、とこの映画は教えてくれます。
急いで物事を決めるのではなく、ときにはまったく価値観の違う意見を取り入れてみる。
そうすることによって、幸せな時間を過ごすとはなにかを真摯に考えられるようになるでしょう。
映画の終盤では、安楽死に臨むに当たり、母親、妻、弟、仲間たちの順番で主人公は最後の肌の温もりを感じ合います。
最後のときを、親しい人々と触れ合える幸せ…。
そんな瞬間を迎えるために何が必要なのかを、この映画を見て考えてみませんか?
あらすじ
ハンネス(フロリアン・ダーヴィト・フィッツ)とキキ(ユリア・コーシッツ)の夫婦と仲間たち。仲間たちとの今年の旅行先を決める当番はハンネスとキキ。
今年の旅行先に二人はベルギーを選ぶ。ベルギーと聞いて名物のチョコレートくらいしか頭に浮かばない仲間たち。実はハンネスは筋萎縮性側索硬化症(ALS)を宣告され、尊厳死が認められているベルギーに行って人生を終わらせようとしていた。仲間たちと例年と変わらない旅を続けるが今まで通りの旅ではないことをみんな心のなかに秘めている。
主な出演者
フロリアン・ダービト・フィッツ / ユリア・コーシッツ / ユルゲン・フォーゲル / ミリアム・シュタイン
おすすめ映画7. 愛を積むひと(2015年)
youtube:『愛を積むひと』予告編
見どころポイント
大切な人が残してくれたものに支えられ、前を向いて生きていく男の姿
北海道の美瑛を舞台とし、日本人の情緒や思いやり、家族の絆を描いた映画「愛を積むひと」。
とても静かで地味ですが、人との向き合い方を考えさせられる、
邦画と洋画の良いとこ取りしたような素敵な映画です!
佐藤浩市と樋口可南子が演じる夫婦は、新たな土地で生活を始めたものの、妻の良子が余命わずかと診断されてしまいます。映画全般に流れているのは、妻「良子」の優しさ。
どんなに辛いときでも、明るくふるまって、かいがいしく不器用な夫を支え続けます。
そして、その妻の良子は、余命がわかっているということあるかもしれませんが、残される人を心配します。
とくに無骨な篤史に、たくさんの手紙を残していきます。
彼女の手紙から通して分かる家族の物語には、涙せずにはいられません。普通なら自分が死ぬという恐怖で、頭がいっぱいになってしまうと思います。
しかし、死から逃げず、死としっかりと向き合う妻の良子の姿はとても綺麗で、感動すら覚えます。
死と向き合うことによって、いま生きているこの瞬間と「生」が輝くようになるのです。
その良子の残した手紙に影響を受け、篤史も周りの人たちと交流を始めるようになっていきます。
映画のなかで篤史は良子に頼まれて石塀を積んでいきますが、その積み上げられた石は、二人が積み上げてきた愛を象徴しています。死後も積み上げられていく石の数だけ、妻への愛の深さと大きさが、映画のなかで表現されています。
この映画を見れば、心のすれ違いで後悔しない人生を送りたい、と切に思うようになることでしょう…!
生きていいればいつかは、人は旅立つ側になります。
でも、あなたがいなくなるという事は残された者にとっては、大変にショックなことです。
その人たちにあなたは何を残したいと思いますか?
自分だけに目を向けるのではなく、他の人たちに何を残したいですか?
そして、あなたが今なにも残せないと思ったならば、今からでも動き出しましょう!
夫婦愛、親子愛、他人との絆について、この映画の綺麗な風景を見ながら、思いを馳せてみませんか?
あらすじ
東京の下町で営んでいた工場を閉鎖し、残りの人生を北海道で過ごすことを決めた篤史(佐藤浩市)と良子(樋口可南子)。
北海道で無事に家を手に入れて暮らしをはじめる2人。しかし、仕事一筋だった篤史は手持ちぶさたになってしまう。
そんな彼のために良子は、家を囲む石塀作りを頼む。<br />だがそんななか、良子が以前から患っていた心臓病を悪化させて他界してしまう。
深い悲しみに沈む篤史だったが、石塀作りを手伝う青年や実の娘との再会を経て、前を向くようになる。
主な出演者
佐藤浩市 / 樋口可南子 / 北川景子 / 野村周平 / 柄本明
まとめ
それでは、これまで紹介してきた映画のタイトルと見どころポイントをおさらいしていきましょう!
紹介した映画のタイトルと見どころ
- 「エンディングノート」(2011年)
→残された時間を充実させることの大切さ - 「最強のふたり」(2011年)
→境遇の異なる二人が、対等の人間として互いを認め合い、笑いあっていく姿 - 「死ぬまでにしたい10のこと」(2003年)
→自分の余命を知り、本当にやりたいことは何なのかを真摯に考え行動する主人公の姿 - 「私のなかのあなた」(2009年)
→白血病の少女の生死をめぐって繰り広げられる家族愛 - 「最高の人生の見つけ方」(2007年)
→人生という旅を経て気づく、本当に大切な人への感謝の気持ち - 「君がくれたグッドライフ」(2016年)
→尊厳死を選択した主人公の決意と、それを見守る人々 - 「愛を積むひと」(2015年)
→大切な人が残してくれたものに支えられ、前を向いて生きていく男の姿
興味が沸いた作品があったら、記事内にあるYoutubeの映像を再生してみてください!
そして、見てみたいと少しでも思ったらぜひDVDを借りるか、インターネットで購入先を検索してみてください。
これらの映画はきっと、充実した人生を送るヒントを与えてくれますよ。
今のうちから、家族で終活のことも考えませんか?
終活は、家族で相談しながら進めることが重要です。お墓・葬儀・相続・保険など、準備することはたくさんありますが、できることから一つずつ始めてみましょう。
お墓の生前準備や、墓じまいの相談など、ご家庭ごとのお悩みやご事情に合わせて、終活カウンセラーの資格を持つスタッフが対応いたします。