墓地購入の流れは5ステップ!購入時の注意点・費用も合わせて解説

【墓地 購入】アイキャッチ

この記事では墓地の購入について、詳しく解説!

  • 墓地を購入したい!その前に墓地選びの注意点を知りたい!
  • 墓地だけ最初に購入することはできる?(墓石は後で)
  • 墓地を購入する手順を知りたい!

上記のような疑問をお持ちの方が、この記事を検索しているのではないでしょうか。

墓地には以下の3タイプが存在します。

  • 公営墓地
  • 民営墓地
  • 寺院墓地

どのタイプの墓地が自分に最適なのか、判断をつけるのは難しいでしょう。

読者の中には、墓地のタイプは重視せず、アクセスだけで決めてしまう方もいるかもしれません。しかし墓地のタイプによって特色は異なります。 霊園によっては、希望の墓石を立てられないこともあるのです。

この記事では、墓地のタイプ3種類について、その特色まで詳しく紹介します。加えて、実際墓地を購入する時、事前に要点をおさえておくためのポイントも紹介します。

事前に知識をつけて、最適なお墓選びにお役立てください。

あなたにあったお墓を見てみる

お墓に関する4つの質問に答えるだけで、あなたにあったお墓を調べられます。

ぴったりお墓診断

4つの質問で見つかる!

Q. お墓は代々継いでいきたいですか?

希望エリアのお墓の購入費用を調べる

ライフドットでは全国8,700件以上の霊園・墓地情報を掲載しています。
地域別の費用相場や、詳しいお墓の費用を確認することができます。

エリアから探す

日本地図

エリア
から探す

北海道・東北

この記事の目次

  1. 墓地には3つのタイプがある
  2. 墓地の基礎知識
  3. 墓地を購入する5つの流れ
  4. 墓地を購入する

墓地には3つのタイプがある

ポイント:墓地は「寺院」「公営」「民営」の3つのタイプがある。それぞれの特性を知ってふさわしい墓地を選ぶ。

お墓の用意をせずに親が亡くなったら

日本では、お墓は長男が承継し、それ以外の息子は、新たにお墓を作り自分の子孫に伝えていくという形式が伝統的です。女性は婚家の墓所に入ります。最近は、ライフスタイルの変化により、承継を前提としないお墓も増えてきています。

父親が長男でない場合は、両親が亡くなったら、お墓を建てなければなりません。そのためにはまず、お墓を建てる場所「墓地」を購入します。

墓地購入とは「権利」購入

墓地購入というと、土地を買うイメージがありますが、そうではありません。墓地内のある区画を使用する「権利」を買うことになります。

ですから、墓地の価格は「永代使用料」、「墓地使用料」などと呼ばれます。墓地の所有者は、お寺なり霊園なりの経営母体なのです。この「権利」は、子々孫々承継することはできますが、他人に売ることはできません。

墓地にはそれぞれメリット、デメリットがある

墓地は経営母体によって、「寺院墓地」、「公営墓地」、「民営墓地」の3タイプに分類されます。価格では公営墓地が手軽ですが、制約が多いだけでなく、入手しにくいという現実もあります。

寺院墓地は、お寺に守っていただく安心感がありますが、檀家(だんか) としてのおつき合いがあります。それぞれの墓地の利点と自分の事情をよくすり合わせて、検討しましょう。

墓地の基礎知識

知識① 「墓地」とは土地ではなく権利である

墓地購入とは、土地ではなく、墓地の永代使用権を買うこと。土地の権利は寺院や霊園にある。

知識② 墓地には3タイプある

墓地には3タイプある

墓地を購入する5つの流れ

墓地を購入する流れは以下の5ステップです。

  1. インターネット等で墓地・霊園の情報収集
  2. 墓地・霊園の「資料請求」をする
  3. 墓地・霊園の「見学」にいく
  4. 墓地・霊園を「契約」する
  5. 墓石に関する話し合い

インターネット等で墓地・霊園の情報収集

最近ではインターネットで情報収集をする方がほとんどではないでしょうか。例えば「東京都 港区 霊園」といった形で地域を選択すると、付近の霊園がいくつか出てくることでしょう。墓地・霊園のポータルサイトを用いて情報収集をすると、複数霊園を検索する手間を省くことができます。

墓地・霊園の「資料請求」をする

情報収集をする中で、少しでも気になる霊園があれば「資料請求」をしてみましょう。ほとんどの霊園は無料で資料請求することができます。

墓地・霊園の「見学」に行く

資料請求をした中で、気に入った・もっと知りたい、といった墓地・霊園があれば、見学をしてみましょう。霊園は自分が一生通う場所になります。霊園の雰囲気だけでなく、通いやすいところにあるか、自分が年老いても通えそうか、という観点も持って見学をしてみてください。

墓地・霊園を「契約」する

複数見学にいったら、一番気に入ったところで契約します。霊園を決める前に確認したいポイントについては、次の章でご紹介しますので合わせてご確認ください。

墓石に関する話し合い

墓地が決まったら、次は墓石を決める段階に入ります。

本記事は墓地の購入に限る流れをご紹介していますが、より詳しく知りたい方は「お墓を購入する手順と注意点!初心者でもよくわかる解説」をご覧ください。

墓地を購入する

ポイント:情報を集め候補を絞ったら現地にでかける。生前墓「寿陵」は節税に。

候補地を絞り現地に足を運ぶ

墓地を購入することになったら、まず情報を集めます。新聞チラシ、インターネットが手軽です。

また石材店は墓所と関係が深く、情報が集まります。そのほか墓地を扱っている百貨店もあります。公営墓地は、県や市の広報に募集が告知されます。

情報を集めたら、何件か候補を絞ります。その際には、価格の他にも、宗派の規定など、細かい点にも注意します。

またお墓は長いおつき合いになりますから、民営墓地の場合、経営状況も確認して、安心できるところを選びましょう。候補を絞ったら、現地に足を運びます。大切な故人を納骨するのですから、日当たりがよく静かな環境が望まれます。

さらに、頻繁にお参りに行くためには、交通の便も重要です。法要が営める会館の有無なども考慮します。

「寿陵」は功徳が高く節税対策にもなる

生前にお墓を建てることは決して不吉なことではありません。仏教では「寿陵(じゅりょう)」といい、むしろ縁起が良いといわれています。

最近では縁起のためだけでなく「子どもに負担をかけたくない」「自分の気に入った墓碑銘や石、場所などを選びたい」という人が寿陵墓を建てています。

お墓は相続税の対象にならないため、寿陵墓は節税にもなります。

また、不動産取得税、固定資産税なども発生しないのが特徴です(墓石工事費や管理費には消税がかかります)。

墓地購入のポイント

ポイント① 事前に情報収集をする

チラシやインターネットで情報を集める。墓地の紹介を行っている石材店、 百貨店もある。公営霊園は市区町村の広報誌に掲載される。

●確認事項

  1. 宗教・宗派は問われるか?
  2. 永代使用料、管理費の金額と支払い方法
  3. 遺骨がなくても購入できるか?
  4. 使用権を将来譲渡できるか?
  5. 埋葬できる親族の範囲(独身の家族は?)
  6. 取り消し条件は?(管理費の遅滞など)

ポイント② 現地に足を運ぶ

現地で墓参の人を見かけたら、管理状況などを聞いてみるとよい。

●確認事項

<立地条件>

  1. 家からかかる時間
  2. 最寄りの駅からの距離や交通の便
  3. 災害の心配(地崩れや浸水など)

<環境条件>

  1. 清掃は行き届いているか?
  2. 日当たりや風通しはよいか?
  3. 管理事務所・トイレ・駐車場はあるか?
  4. 掃除用具や手桶は貸し出してもらえるか?

<条件・規定>

  1. 石材店は自由に選べるか?
  2. 墓石の大きさやデザインに規定はないか?

生前に墓を建てると節税になる

●控除後の課税価格が800万円のA家とB家

生前に墓を建てると節税になる

※A家は100万円に対する税額を節税できた

■参照元
改訂増補 親の葬儀とその後事典
---------------------------------
平成20年9月30日 旧版第1刷発行 
平成29年5月26日 改訂版第1刷発行

著 者:黒澤計男 溝口博敬
発行者:東島俊一
発行所:株式会社法研

都道府県一覧から墓地を探す

実際に希望エリアの墓地・霊園を探したい人は、こちらから検索できます。

お墓・墓地・霊園の基礎知識を解説