拝石(はいせき)とは

西東京墓苑

拝石とは?徹底解説

  • 拝石はお墓の参拝者が立つ石板で、墓石前にあり納骨室の蓋も兼ねる
  • 納骨時には拝石を開け、遺骨を入れた後雨水防止のため封じる
  • 納骨室の位置により拝石の使い方が異なり、遺骨の扱いも変わる
  • 拝石の取り扱いは可能だが、雨水対策と内部保護に注意が要る

この記事の目次

  1. 拝石(はいせき)とは
  2. 拝石を使用する状況・ケース
  3. 都道府県一覧からお墓を探す

拝石(はいせき)とは

拝石というのは、お墓で使用する平たい石の板のことで、墓石の手前に敷かれてあります。

墓石には花立てや香炉、水鉢などが正面に建ててありますが、その下に敷かれた石のことを水板と呼んでいます。間違いやすいのですが、これは拝石ではありません。

拝石はその前に敷かれており、通常は、お参りをする時に参拝者がその上に立ってお参りをするための石となっています。

参拝者が立つために設置されているので、たいていはそこに滑り止めなどの加工がされています。納骨室を地下に設置している場合には、納骨室の入り口部分の蓋としての役割も果たしています。

納骨を行う場合、この拝石を持ち上げて入り口を開き、その中に遺骨を納めます。そしてまた拝石でしっかりと入り口を塞ぎます。
ただこの拝石を納骨室に被せただけでは、雨水などの侵入を防ぐことはできませんので、コーキング材と呼ばれる専用の目地剤を使って、納骨室の入り口と拝石の境目部分を塞いでいきます。

また地下に納骨室がなく、地上の納骨室を設けている場合には、拝石は蓋の役割をすることはありません。

拝石を使用する状況・ケース

地下に納骨室がある場合には、拝石はその納骨室の蓋をするための役割も担っています。納骨室というのは、別名をカロートともいいます。

納骨室は、墓石の構成によって造られる場所に違いがあります。地上型というのは、地中には造らずに、地面より上の部分に造られています。その対象として地下に設置されたものを、地中型といいます。

芝生墓地など、公園型の墓地や霊園で、最近よく見かけるようになった洋型墓石では、地中型のカロートがよく用いられています。和型墓石は、骨壺をたくさん入れることができるように、地下の部分に棚を作って二段式にしたカロートが多くみられましたが、水はけがあまり良くないという理由から、最近は避けられるようになってきました。

カロートを地下に設置せずに、全面を石材で囲われたカロートも人気がありますが、スペースが狭いこともあって、多くの骨壺を収納することができません。またスペースを有効的に活用することのできる、半地下カロートといったものも造られるようになりました。

もし納骨する骨壺が増えて、お墓のカロートに収まりきらなくなった場合には、古い骨壺から、中に入っている遺骨を取り出して、カロートの土の部分にまいて、遺骨を土に還します。

カロートの蓋である拝石の開け閉めは、自分で行っても問題はありません。ただ雨水などが内側に入り込んでしまうと、納骨室の内部が傷みやすくなってしまうので、その点は気を付けるようにしましょう。

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